片山茂夫　(一社)日本バルブ工業会　自動弁部会員

「～プラモデルの世界へようこそ～」

2024年3月1日

　皆さん、こんにちは。自動弁部会の委員をしております、(株)大和バルブの片山と申します。
　この業界に入って、気がつけば38年目になりました。このコーナーでは、私の趣味の話をさせていただきます。

　私は色々なものに興味を持つ性格で、ボウリング、アニメや音楽鑑賞、ドライブ、ケーキ作り等、振り幅は広いです。中でも、子供の頃から飛行機が好きで、パイロットを志した時期もありました（身長が低くて断念しましたが）。モノづくりも好きだったことから、プラスチックモデル（俗に言うプラモデル）を製作するようになり、かれこれ45年以上になります。

　(注)「プラモデル」という名称は、日本で最初に国産化したマルサン商店（倒産）の登録商標なのですが、現在は日本プラモデル工業協同組合が権利を所有しています。（組合に加盟していない模型メーカーも存在します。）

　プラモデルにはいろいろなジャンルがあり、飛行機、車、バイク、戦車などの軍用車両、艦船、建設機械、城郭、恐竜、フィギュア（人物）等です。近年はガンプラ（アニメ「ガンダムシリーズ」に出てくるロボットのプラモデルの略称）という言葉も、耳にすることがあると思います。また、プラモデル製作を生業にする「プロモデラー」と呼ばれる方もいます。

　プラモデルの歴史は意外と古く、1936年にイギリスのメーカーが発売したのが最初と言われています。日本には1950年代初めに輸入品が入ってきて、50年代後半から国内でも開発、販売を行ない、幾度かのブームや危機を経て現在に至っております。

　日本では、静岡県が「模型の世界首都　静岡」と呼んで、官民一体でPRしております。富士山の周囲には、富士山本宮浅間大社を中心として神社が数多くあり、木工建築や彫刻の職人が多く集まっていました。そのまま定住した人達が、その技術を生かして家具などの木工製品を製作するようになり、玩具や学校教材用の木製模型の製作も行ないました。プラモデルの人気が上昇した1960年代に、木製模型を製作していた一部のメーカーが順次プラモデルに参入し、現在の国内の主要なプラモデルメーカー（タミヤ、バンダイ、ハセガワ、アオシマ等）が、結果的に静岡に多く集まることになりました。
　年に2回、静岡と東京で「全日本模型ホビーショー」が開催され、各社の新製品を発表する場があります。特に5月の静岡ホビーショーでは、全国の模型クラブが自分の製作した作品を展示して、一般の方に見てもらえる「モデラーズクラブ合同作品展」があり、300を超える模型クラブが出展します。私事で恐縮ですが、私の所属する模型クラブ（H.U.D.）も毎年出展させていただいており、拙作も出品しています。

　プラモデル製作の大まかな作業工程としては、「パーツの切り出し→接着→整形→下地処理→塗装→デカール貼り→仕上げ」という流れになります。なぜわざわざ手間の掛かるプラモデルを作るのか？と思われる方もいらっしゃると思います。個人で考え方は違うとは思いますが、私は料理と同じと考えており、出来上がりを想像しながら作るのが楽しいからです。今のプラモデルは一気に製作するのはなかなか出来ないので、夕食後に毎日少しずつ進めるようにしています。技量は人それぞれですので、他社の作品を見て勉強したり、製作方法を試行錯誤しながら、その時の自分が納得できるようにしています。

　私は特に第二次大戦以降の飛行機、ヘリコプターをメインに製作しております。時にはバイク等、違うものを製作することもありますが、静岡の展示会に出展するものも含めて、年間10個程度は製作しています。本来は同時期にはいない機体を一緒に並べたり、塗装違いの機体を並べることもでき、完成品を見ながら酒を呑むのも一興です。今の私は拡大鏡が手放せなくなりましたが、それでも出来る限り続けていこうと思っています。

片山 茂夫 (一社)日本バルブ工業会 自動弁部会員

片山茂夫　(一社)日本バルブ工業会　自動弁部会員