早川　徹　（一社）日本バルブ工業会　東海支部長

「～私の履歴書～」

2019年8月1日

　35年前のある秋の日、PL学園、桑田投手が放ったその日2本目のホームランが、レフトを守っていた私の頭上を通り過ぎていきました。しかも満塁。得失点差は聞かないでください。高校2年生の秋、桑田・清原選手を擁するPL学園が、私の故郷、岐阜に招かれ行われた記念試合の一コマです。私は高校時代から親元を離れて下宿生活でした。岐阜県最古の歴史を誇る進学校ですが、入学時、野球部は創部百周年。学業を疎かにしつつ、そこそこ真剣に甲子園を目指していました。最後の夏は県予選ベスト16でしたが。今、いろんな人からご指摘を頂戴する私の「食べっぷりの良さ」はこのころ養われたものです。大学で「飲みっぷりの良さ」が加わり、今の体格に成長してしまいました。

　遡りますが、私は1967年に、自然環境が豊かすぎ、かつ鋳物や機械油の匂い漂う「水栓製造の発祥地」と称する岐阜県山県市美山地区で生まれました。川で泳ぎ、魚をモリで突いて食べていた・・と言うと驚かれますが、美山は未だにそんなこともできるところです。

　立命館大学経営学部を卒業した私は、経営コンサルティング会社に5年ほど勤務した後、祖父が1954年に創業し、叔父、父が受け継いできた「早川バルブ製作所」に入社。私の経営者としての土台は経営コンサル会社での学び。そして経営哲学は青年会議所（JC）活動と、子どもの小・中・高校で務めたPTA活動などにより培われ、弊社社員やお客様、お取引先さんに育んで頂いて、ここまでなんとか歩んで来れております。

　父の急逝により2006年より社長を務め、思うところがあって2012年に「水生活製作所」に改称。現在は水栓をメインに水まわり品の設計開発から、銅合金の砂型鋳造、切削加工、研磨、めっき、組立工程、そして樹脂金型製造、樹脂射出成型の工程を営んでおります。自社ブランド品も若干ありますが、基本的にはOEM受託メーカーです。

　大変微力ながら理事・東海支部長を務めさせていただきます。2年間宜しくお願いします。

早川 徹 （一社）日本バルブ工業会 東海支部長

早川　徹　（一社）日本バルブ工業会　東海支部長