ホーム > 環境について > 環境関連情報 > EU「WEEE&RoHS指令」#4
情報発信日:2004-11-09
欧州WEEE&RoHS指令#3で、この2つの指令には多くの問題点があり、加盟国における国内法の整備が遅れており、使用禁止物質規制発効の2006年7月に間に合うのか疑問である旨のレポートを行いましたが、本レポートではこのような状況において、対象製品メーカが対応可能な準備について述べます。
WEEE&RoHS指令、とくにRoHS指令に対応するには、まずRoHS指令の対象製品か否かを見極める必要があります。WEEEの附属書1A、1Bによる対象製品は以下のとおり記載されています(配管機材に関係しそうな分類は茶色で示しました)。
大型冷蔵庫、冷蔵庫、冷凍庫、食品の冷却・保存及び貯蔵のために使用する他の大型機器、洗濯機、衣類乾燥機、食器洗浄機、調理機器、電気ストーブ、電気ホットプレート、電子レンジ、調理及び食品加工に使用する他の大型機器、電気暖房装置、電気暖房器、室内・ベッド・椅子暖房用の他の大型機機、扇風機、エアコン、他の送風・換気および空調機器
掃除機、じゅうたん用掃除機、縫製・編物・織物およびその他の布加工のために使用する機器、アイロン及びアイロン仕上げ、しわのばし及び衣類のケアに使用する機器、トースター、フライヤ、グラインダ、コーヒーメーカー及び容器または包装を開封または密閉するための機器、電動ナイフ、ヘアカット・ヘアドライヤ・歯ブラシ・髭剃り・マーサージ用機器およびその他のボディケア用機器、時計、腕時計および時間を測定.表示または登録するための機器、はかり
集中データ処理(メインフレーム、マイクロコンピュータ、プリントユニット)、パーソナルコンピューティング(パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ノートパッドコンピュータ)、プリンタ、コピー用機器、電子・電子タイプライタ、ポケット電卓および卓上計算機、電子手段による情報収集・保管・加工・プレゼンテーションまたは通信のためのその他製品および機器、ユーザー端末およびシステム、ファクシミリ、テレックス、電話、公衆電話、コードレス電話、携帯電話、伝言システム、音声・像またはその他の情報を電気通信によって伝送するその他の製品及び機器
ラジオ受信機、テレビ、ビデオカメラ、ビデオレコーダー、ハイファイレコーダー、オーデオアンプ、楽器、音声または像(信号を含む)の記録または再生用の製品及び機器、または音声または像を配信する電気通信以外の技術
※蛍光灯用照明器具、家庭用照明器具を除く以下の照明機器
ストレート蛍光灯、コンパクト蛍光灯、高輝度放電ランプ(圧力ナトリウム灯及びメタルハイドライドランプを含む)、低ナトリウムランプ、照明を広げる、または、制御する目的で使用するその他の照明器具または機器(フィラメント球を除く)
ドリル、のこぎり、ミシン、木材・金属またはその他の材料の丸削り・研磨・粉砕・のこ引き・切断・せん断・ドリル・穴開け・パンチ・折り・曲げまたは類似の加工に使用する機器、リベット打ち・釘打ち・ネジ止めまたはリベット・釘・ねじの取り外しまたは同様の用途に使用する工具、溶接・ハンダ付けまたは同様の用途に使用する工具、液体またはガス物質の噴射・拡散・散布またはその他手段による処理に使用される機器、芝刈りまたは他のガーデニング作業に使用する工具
電動式の電車またはカーレースセット、手持ち式のビデオゲーム操作機、ビデオゲーム、自転車・ダイビング・ランニング・ボート漕ぎなどに使用するコンピュータ、電気電子部品を含むスポーツ機器、コインスロットマシーン
対象外
対象外
ホットドリンク用自動販売機、ホットまたはコールドの瓶または缶用自動販売機、固形製品用の自動販売機、キャッシュディスペンサー、あらゆる種類の製品を自動的に配達するすべての機器
以上が対象となる製品ですが、問題はリストにない製品、たとえば温水便座、温水循環式の床暖房装置、電気温水器、電気給湯器、冷水機、電気式整水器などは対象となるかならないのか、ハッキリしていない点にあります。現状ではリストにはないがグレーゾーンにある製品は準備を進めたほうが良さそうです。現状においてあまりリスクのない範囲で対応可能な具体的な準備については、次回に述べます。