Q1

現在、RoHS指令で使用制限されている有害物質でバルブに関連あるものは何ですか?

回答(2022年3月2日更新)

 RoHS指令では、次の表に示す10の特定有害物質に対して それぞれ最大許容濃度が定められています。
 バルブ産業に影響がある物質としては、銅合金やアルミ合金中の「鉛」、パッキン中の「DEHP」、メッキ材料に使われる「カドミウム」や「六価クロム」等が部品・材料中に含有されていないか、規制内容を確認して含有濃度を調査する必要があります。

RoHS指令で使用制限されている10物質

対象物質(略号) 最大許容濃度
カドミウム(Cd) 0.01wt%
鉛(Pb) 0.1wt%
水銀(Hg) 0.1wt%
六価クロム(Cr+6) 0.1wt%
ポリ臭化ビフェニル(PBB) 0.1wt%
ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE) 0.1wt%
フタル酸ジエチルへキシル(DEHP) 0.1wt%
フタル酸ジプチル(DBP) 0.1wt%
フタル酸プチルベンジル(BBP) 0.1wt%
フタル酸ジイソプチル(DIBP) 0.1wt%

 wt%とは「重量パーセント」のことで、機械的に分離できる部品の最小単位(これを均質材料と呼びます)の中にどれだけの割合の重さで含まれているかを示します。
 バルブをボディ、ハンドル、弁棒、弁座、弁体、パッキン、ねじ等々の部品に分解し、それをさらに分解・分離していくと、メッキや塗料などにも分けられます。このように、もうこれ以上分けられないというところまで分けた上で、個々の部品や材料ごとに各規制物質の最大許容濃度を守る必要があります。詳しくはQ2をご覧ください。

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