Q10

バルブ部品に快削黄銅を使用しています。RoHS指令適合可否に対して注意すべき点はありますか?

回答(2023年2月22日更新)

 規制対象10物質にそれぞれ定められた最大許容濃度以下(Q1参照)であることを明確化する必要があります。対象物質の中には適用除外とされるものがありますが、有期限のため注意が必要です。また、一般の快削黄銅では管理されていないカドミウム(Cd)の含有率についても注意が必要です。
 
例)銅合金に含まれる4wt%(40,000ppm)までの鉛は、2026年7月21日まで適用除外の期限延長の見込みですが、官報の公布、加盟国の国内法施行を待つ必要があります。
例)規制対象物質のうちCdは快削黄銅には不純物として含まれますが、原料材の亜鉛やリサイクル材等に含まれるCdの含有率によって、最終的に快削黄銅に含有するCdの含有率が変化します。
⇒ 一般の快削黄銅を購入して使用する場合は、例えば、10ロット中9ロットの材料がRoHS適合だったとしても、1ロットのCd含有率が0.01wt%(100ppm)を超え、RoHS不適合になる可能性があります。そのため自社で材料ロットごとに分析を行い、Cdが0.01wt%以下であることを自社で保証するか、Cdが0.01wt%以下に管理されているカドミレス材を購入して使用する必要があります。

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