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home>環境について>環境関連情報>化学物質規制・管理>米国の有害物質規制法(TSCA) #2

米国の有害物質規制法(TSCA) #2

2020-01-15

~リスク評価の高優先度物質20を決定~

はじめに

過去、2011年1月26日付け米国の有害物質規制法(TSCA)の改正・実施強化(その1) 、2011年2月18日付け米国の有害物質規制法(TSCA)の改正・実施強化(その2)、2019年1月21日付け米国の有害物質規制法(TSCA) #1~化学物質インベントリーとは~などの本コラムにおいて、米国の有害物質規制法(TSCA)が30年振りに抜本改正されたことについてお知らせしてきましたが、その後の対象物質、評価法など運用の経過については、2011年の検討開始以来いまだに断片的な情報のみで全体像が一向に見えてきません。

2019年になって対象物質の有害リスク評価を行うに当たり高優先20物質と、低優先20物質を公表しましたので、参考としてお知らせします。

TSCAに基づく化学物質の評価と管理

優先的にリスク評価を行う化学物質(高優先度)。

※優先的にリスク評価を行うことを決定した物質は重要度の高い物質であり、必ずしも「高リスクを有する化学物質」という訳ではない。

物質名 CAS番号 主な用途 備考
1 p-ジクロロベンゼン 106-46-7 防虫・防臭剤(衣料用防虫剤、トイレの防臭剤)、樹脂(ポリフェニレンスルフィド)合成原料、農薬・樹脂添加剤(紫外線吸収剤)中間体合成原料 化審法:優先評価化学物質
化審法:既存化学物質
化審法:旧第二種監視化学物質
化管法:第一種
REACH:制限物質
2 1,2-ジクロロエタン 107-06-2 塩化ビニルモノマー・エチレンジアミン・ポリアミノ樹脂・イオン交換樹脂合成原料、フィルム洗浄剤、有機合成・ビタミン抽出溶剤、殺虫剤,燻蒸剤 化審法:優先評価化学物質
化審法:既存化学物質
化審法:旧第二種監視化学物質
化管法:第一種
REACH:高懸念物質(SVHC
3 トランス-1,2-ジクロロエチレン 156-60-5 溶剤、塩素系溶剤原料 化審法:既存化学物質
化審法:旧第二種監視化学物質
化管法:第二種
4 o-ジクロロベンゼン 95-50-1 農薬合成原料、溶剤,防虫剤、染料・顔料・医薬合成原料、洗浄剤、反応溶媒、熱媒体、有機溶剤およびグリースの洗浄剤 化審法:優先評価化学物質
化審法:既存化学物質
化審法:旧第二種監視化学物質
化審法:旧第三種監視化学物質
化管法:第一種
5 1,1,2-トリクロロエタン 79-00-5 塩化ビニリデン原料、塩素化ゴム溶剤、油脂・ワックス、天然樹脂等溶剤、アルカロイド抽出剤、金属洗浄剤 化審法:既存化学物質
化審法:旧第二種監視化学物質
化管法:第一種
6 1,2-ジクロロプロパン 78-87-5 金属用洗浄剤、油脂・樹脂・ゴム・ワックス・アスファルト溶剤、ドライクリーニング用溶剤、四塩化炭素・テトラクロロエチレン合成原料、樹脂の溶剤、有機合成薬品原料 化審法:既存化学物質
化審法:旧第二種監視化学物質
化管法:第一種
7 1,1-ジクロロエタン 75-34-3 溶剤 化審法:既存化学物質
8 フタル酸ジブチル(DBP)(1,2-ベンゼンジカルボン酸、1,2-ジブチルエステル) 84-74-2 塗料、顔料、接着剤、合成レザー・塩化ビニル樹脂可塑剤、香料の溶剤、織物用潤滑剤、ゴム練り加工剤、農薬の補助剤 化審法:既存化学物質
化審法:旧第二種監視化学物質
化管法:第一種
REACH:高懸念物質(SVHC)
9 フタル酸ブチルベンジル(BBP)-1,2-ベンゼンジカルボン酸、1-ブチル2(フェニルメチル)エステル 85-68-7 ポリサルファイド用可塑剤(建築シーリング剤・窓枠シーリング剤)、セラミックバインダー用、アクリル系塗料用可塑剤 化審法:既存化学物質
化管法:第一種
REACH:高懸念物質(SVHC)
10 フタル酸ジエチルヘキシル(DEHP)-(1,2-ベンゼンジカルボン酸、1,2-ビス(2-エチルヘキシル)エステル) 117-81-7 塩化ビニル樹脂可塑剤、塗料・顔料・接着剤溶剤 化審法:優先評価化学物質
化審法:既存化学物質
化審法:旧第二種監視化学物質
化管法:第一種
REACH:高懸念物質(SVHC)
11 フタル酸ジイソブチル(DIBP)-(1,2-ベンゼンジカルボン酸、1,2-ビス-(2メチルプロピル)エステル) 84-69-5 可塑剤 化審法:既存化学物質
REACH:高懸念物質(SVHC)
12 フタル酸ジシクロヘキシル 84-61-7 可塑剤(防湿セロハン用、アクリルラッカー用、感熱接着剤用)、プラスチック表面のブロッキング防止剤 化審法:既存化学物質
化管法:第二種
REACH:高懸念物質(SVHC)
13 4,4 ‘-(1-メチルエチリデン)ビス[2、6-ジブロモフェノール](TBBPA) 79-94-7 難燃剤 化審法:既存化学物質
化審法:旧第三種監視化学物質
14 リン酸トリス(2-クロロエチル)(TCEP) 115-96-8 可塑剤、難燃剤,硬質ウレタンフォーム添加剤、ゴム・インキ・塗料難燃性可塑剤、繊維仕上げ剤・保護コーティング剤・プラスチック難燃剤 化審法:既存化学物質
化審法:旧第二種監視化学物質
化管法:第一種
REACH:高懸念物質(SVHC)
15 リン酸、トリフェニルエステル(TPP) 115-86-6 可塑剤、難燃剤 化審法:既存化学物質
化管法:第一種
16 二臭化エチレン 106-93-4 繊維難燃剤原料 化審法:既存化学物質
化審法:旧第二種監視化学物質
化管法:第二種
17 1,3-ブタジエン 106-99-0 スチレンブタジエンゴム(SBR)・ブタジエンゴム(BR)・合成ゴムラテックス合成原料、スチレンブタジエンアクリロニトリル(ABS)樹脂、スチレンブタジエンメタクリレート(MBS)樹脂合成原料、化成品原料 化審法:優先評価化学物質
化審法:既存化学物質
化審法:旧第二種監視化学物質
化管法:特定第一種
18 1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロ-4,6,6,7,8,8-ヘキサメチルシクロペンタ[g] -2-ベンゾピラン(HHCB) 1222-05-5 香料 化審法:優先評価化学物質
化審法:既存化学物質
19 ホルムアルデヒド 50-00-0 ポリアセタール樹脂・ユリア樹脂及びメラミン樹脂接着剤・フェノール樹脂・合成ゴム・メラミン樹脂 (接着剤を除く)・ユリア樹脂 (接着剤を除く)原料,、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート・ペンタエリスリトール・1,1、3,3-テトラメトキシプロパン・トリメチロールエタン・ネオペンチルグリコール・パラホルムアルデヒド・ウロトロピン・ヘミホルマール合成原料、溶剤,医薬・繊維処理剤・紙力増強剤・土木建築材料原料、キレート剤 、農薬合成原料、石炭酸系・尿素系・メラミン系合成樹脂、農薬(失効農薬)、消毒剤 化審法:優先評価化学物質
化審法:既存化学物質
化審法:旧第二種監視化学物質
化管法:特定第一種
20 無水フタル酸 85-44-9 ポリエステル樹脂、フタル酸系可塑剤、塗料、染料中間体原料、有機ゴム薬品(スコーチ防止剤)、フタル酸系可塑剤(DEHP,DBP等)原料、不飽和ポリエステル樹脂原料、塗料樹脂原料、染料・顔料中間物(フタルイミド、フタルニトリル、アントラニル酸、o-ベンゾイル、安息香酸)原料、その他 化審法:既存化学物質
化審法:旧第二種監視化学物質
化管法:特定第一種

※対象化学物質に関する用途・法規制に関する情報はNITE-CHRIP(独立行政法人製品評価技術基盤機構が運営するNITE-CHRIP「化学物質総合情報提供システム」より得ました。)

注)以上にリストアップされた物質は、以下のいずれかの理由によって記載されています。

  • 開始済み:優先順位付けプロセスの最初のステップであり、化学物質は現在、優先順位の指定を通知するために合理的に入手可能な情報のスクリーニングレベルのレビューを受けています。
  • 提案–:EPAがリスク評価のために化学物質の高優先度または低優先度の指定を提案する場合の優先順位付けプロセスの2番目のステップ。
  • 高/低:優先順位付けプロセスの最終ステップ。この化学物質は、リスク評価の優先度が高いまたは低いと指定されています。

まとめ

(1)米国では有害化学物質管理について、2011年に30年振りで規制法が大幅に改正することが決定しEPA(米国環境保護庁)が主体となり、有害化学物質の規制・管理に関して具体的な実施法を検討してきました。
(2)2019年1月に規制対象とする化学物質のインベントリーを公開しました。
(3)インベントリー収載物質より「リスク評価の高優先度20物質」と「リスク評価の低優先度20物質」を公表しました。
(4)今回は、リスク評価の高優先度20物質について、CAS番号、主な用途、日本及びEUの法規制関連情報を調査しました。
(5)リスク評価の高優先20物質は、いずれも我国において化審法または化管法によって規定され、一部の物質はEUにおけるREACH規則における制限物質またはSVHC物質としてリスト化された物質です。
(6)次回、リスク評価低優先20物質についても紹介する予定とします。

引用・参考資料

  • EPA Finalizes List of Next 20 Chemicals to Undergo Risk Evaluation under TSCA (EPA、2019年12月20日)
  • Chemical Substances Undergoing Prioritization (EPA)
  • Chemical Substances Undergoing Prioritization: High-Priority  (EPA)
  • Chemical Substances Undergoing Prioritization: Low Priority  (EPA)
  • High-Priority Substance Designations Under the Toxic Substances Control Act (TSCA) and Initiation of Risk Evaluation on High-Priority Substances; Notice of Availability (Federal Resister、2019年12月30日)
  • 米国の有害物質規制法(TSCA) #1~化学物質インベントリーとは~ (日本バルブ工業会、2019年1月21日)
  • 米国の有害物質規制法(TSCA)の改正・実施強化(その1) (日本バルブ工業会、2011年1月26日)
  • 米国の有害物質規制法(TSCA)の改正・実施強化(その2) (日本バルブ工業会、2011年2月18日)

注意

  • 無断で本情報を二次使用すること及び転載することを禁じます。
  • 本情報は不確実な情報が含まれる可能性がありますので、本情報を利用される場合は参考文献及び引用先の情報も合わせてご覧のうえ、自己の責任において判断をお願いします。
  • 英文による引用・参考資料部分においては、英語の専門家でない筆者が仮和訳していますので、本情報を重要な場面で利用される場合は、引用先の原文を参考に自己責任にて判断願います。
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