2017年度「ＪＶ賞」並びに「功労賞」受賞者への表彰

2018年6月22日

2017年度の「ＪＶ賞」並びに「功労賞」受賞者に対し、「第6回通常総会（6/8：名古屋マリオットアソシアホテル）」の場において表彰式を行いました。

■2017年度ＪＶ賞（本会及び業界の発展に大きく貢献）
小岩井隆氏（元（株）キッツ）

■2017年度功労賞（本会部会、委員会等の組織長（又は副組織長）経験者で、各組織活動に永年にわたり尽力）
鈴木弘一氏（（株）ベン）
橋本博已氏（（株）タブチ）

※写真は、右からＪＶ賞受賞者：小岩井氏、中村会長、功労賞受賞者：鈴木氏、橋本氏

ＪＶ賞を受賞して　　　元　株式会社キッツ　技術本部　　小岩井　隆

この度は、2017年度ＪＶ賞を受賞し大変光栄に思っております。また、数々の功績を積まれ過去にJV賞を受賞された諸先輩方に肩を並べることができ大変幸せに思っています。バルブの技術分野などで活躍した人に光をあて、本賞を創設してくださった関係者に感謝するとともに、ご推薦、ご選出頂いた関係各位に厚く御礼申し上げます。

東洋バルヴ㈱設計部に入社して以来43年間、バルブに向き合いバルブと付き合ってきたいわゆる“バルブ馬鹿”の人生ですが、バルブ技術を通じて社会に役立つことが少しできかなと今振り返って思っています。

JV賞は(株)キッツ（企業）としては5人目（キッツグループ会社で39年間勤務しました東洋バルヴ(株)としては3人目）の受賞になります。長年バルブ技報の編集委員を務めたことによる工業会への貢献と、関連書籍出版によるバルブの広報とが受賞理由であると思います。これまでのJV賞受賞者は、どちらかといえば規格・国際標準化関連の功労者に贈られることが多くあったように思いますが、2016年度は広報委員会より選出、2017年度はバルブ技報編集委員会より選出されるなど、今までになかった幅広いものになってきています。このことは、今後各種委員会でご活躍される方々にも励みになることと思われます。

バルブ技報は、工業会の伝統ある技術雑誌で現在でもハイレベルで有用な報文掲載を維持していると思われます。「継続は力なり」と申しますが、遅延や欠巻なく雑誌を発行し続けることには相当パワーを掛けないと達成できません。今後新たにお力添えをいただける方がおられましたら、是非ご協力をお願いします。

一方、技術書籍の発行では、技術や技能の伝承が疎かになってきている現在、「ノウハウを書きものにして残す」という基本のことが専門書発行会社のご協力で立て続けに実現できたことは極めてタイムリーであり大変ラッキーでもあったと思っています。今後も機会が得られれば継続してゆきたいと存じます。東洋バルヴ(株)では、開発・設計、営業技術、営業企画、マーケッティングなど色々な職種を経験し、「バルブ設置現場訪問」に加えて「お客様」と身近に接する機会を多くいただいたことが、バルブ製品や関連技術を広く知見する経験を得させていただくことになりました。また、(株)キッツでは技術本部、客先や社内への技術教育研修を専門とする部署である「技術研修センター」において、ベテランの諸先輩講師に加わり講師の皆様やお客様から色々教えていただいたことが書籍執筆のベースにもなっています。私の経験からいえば、是非若手の技術者には「かわいい子には旅をさせろ」でお願いしたいと思います。

現在、㈱キッツにおいて若手技術者への指導、技術研修センター専任講師を務める傍ら、JVMA会員企業若手社員研修会講師、バルブ関連セミナー講師も務めております。今後はこれまでの経験を生かし、後進人財育成及びバルブ業界発展のため、微力ながら尽くしてまいる所存であります。

中村会長よりＪＶ賞のトロフィーと賞金目録を授与される小岩井氏（左）