企業行動憲章
(2012年5月15日制定)
バルブは、あらゆる産業の製造活動や人々の暮らしに必要不可欠な機器として広く使用され、社会・産業インフラの構築に重要な役割を果たしている。
バルブの製造に関わる企業は日本ブランドの確立を目指し優れた製品を開発・供給することにより、今後も経済と社会の発展に貢献する責任を負うとともに、将来にわたって人々に安全と安心をもたらさなければならない。
そのため、一般社団法人日本バルブ工業会は法令遵守・人権尊重の精神のもと、自らを律すべくこの行動憲章を定め、会員企業はこの憲章に従うことを誓約する。
1. 確かな品質、安全と安心
バルブが各種産業において果たしている役割の重み、及び、一つの不具合が場合によっては人命にかかわり、また、環境汚染につながることを十分認識する。その認識のもと、新技術の開発推進、お客様のニーズへの細やかな対応とサービスの充実を図り、信頼を確立する。
2. 法令遵守と公正な企業活動の推進
あらゆる法令を厳格に遵守するとともに高い倫理観をもち、公正で自由な競争、適正な取引、適正な企業情報の開示を行う。メーカー間において、また、メーカーとお客様との間において、よりいっそう健全な関係を構築し、これを維持する。
3. 環境問題への取り組み
バルブの製造から流通に至るまでのあらゆる段階において、環境負荷を軽減する。環境問題への対応はこれからの企業活動において必須のことと強く認識し、主体的・積極的に対応する。
4. 社会貢献と災害発生時の迅速な対応
反社会的勢力・団体には毅然とした対応をとり、一切の関係を遮断する。地域社会におけるより良き企業市民となることを常に心がけ、積極的に社会貢献活動を行う。また、人々の暮らしを支える産業として、災害発生時などには、一刻も早い復旧・復興に資するべく、迅速かつ適切な行動をとる。
5. 従業員の人権尊重と労働環境の充実
従業員の個性を尊重し、セクシャル・ハラスメントやパワー・ハラスメントほか、あらゆる人権侵害行為を追放する。また、安全かつ安心して働ける労働環境をつくり、ゆとりと豊かさを実現する。
6. 個人情報保護
個人情報・顧客情報の保護に努め、情報が外部に流出しないよう、常に万全な対策を心がける。
7. 経営者の役割と責任
経営トップは、この憲章の遵守と精神の実現が自らの役割であることを自覚し、率先して模範となる行動をとるとともに、実効ある社内体制の確立に努める。また、自社だけでなく、グループ企業にもその徹底を図り、憲章遵守の姿勢を取引先にも示す。この憲章の精神に反する事態が発生したときには、経営トップ自らが問題解決にあたり、原因究明と再発防止に努める。その際には、社会への迅速かつ的確な情報開示と説明責任を遂行し、権限と責任を明確にしたうえ、自らを含め厳正な処分を行う。