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環境関連情報

EUの残留性有機汚染物質規制

EU、フッ素系化合物(PFOS)使用禁止へ

情報発信日:2007-07-02

欧州フッ素系化合物の使用禁止問題

最近、会員企業に対して川下のセットメーカ、とくに自動車メーカや家電メーカより「欧州フッ素系化合物(PFOS)使用禁止への対応についての調査依頼」という種類の書面が届き始めているかと思います。欧州では昨年のRoHS指令、本年度のREACH規則など次々と化学物質規制が実施され、その対応に苦慮されている会員企業も多いかと思います。

そこで、今回は「欧州フッ素系化合物(PFOS)使用禁止問題」の背景及び詳細について触れてみたいと思います。PFOSは残留性有機汚染物質(POPs)の国際的な規制であるストックホルム条約で規制対象物質として検討されている物質の一つですが、欧州がこれに先立ち製造・輸入・使用を禁止するものです。

法的根拠は76/769/EECの第30回改正による2006/122/ECで、2008年6月27日よりEU域内で適用され、ペルフルオロオクタンスルホン酸塩類の生産、輸入、使用が禁止されます。

フッ素系化学物質というと、オゾン層を破壊するといわれている「フロン」を思い起こされると思いますが、PFOP/PFOAもフロン同様に極めて安定な化学物質ですが、逆に生物の体内に入ると分解されずに蓄積されてゆくことになります。また自然界のなかにおいては分解されずに汚染が拡大することになります。急激な毒性はないとされていますが、長期的には種々の毒性が疑われおり、大手生産メーカーの3M社やデュポン社はすでに生産を中止しているようですが、一部の企業では在庫品の販売、使用などを行っているようです。

PFOS/(PFOA)とは

PFOS/PFOA化学構造式

図:PFOS/PFOA化学構造式(京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康要因学講座環境衛生学分野ウェブサイトより)

PFOSは化学名Perfluorooctane sulfonate(ペルフルオロオクタンスルホン酸塩、または、パーフルオロオクタンスルホン酸塩*1、パーフロロオクタンスルホン酸塩*2)と呼ばれる化学物質類です。注)*1、*2の呼称は、俗称・通称として使用される場合がありますが日本語標記の点では誤りです。

上記の構造式で示すように、炭素の主鎖にすべてフッ素の側鎖が付いた化合物で、フロンを何個か繋ぎ合わせ、末端がスルホン酸基や炭酸塩基になっていますので、水溶性化学物質となります。

通常は、人間や生物の体内に取り込まれると脂溶性物質は蓄積しやすく、PFOS/POOAのように水溶性化合物は対外に排出されやすいとされていますが、PFOS/PFOAの場合は水溶性化学物質であるにも関わらず、体内に蓄積されること及び水溶性であるがゆえに地下水や河川水、海水などに溶けて汚染が広がっていることが危惧されています。

PFOSの用途

PFOSは産業の分野で広く使用されております。

必要な場合は、川上企業にPFOSの非含有証明書をもらうか自社の分析が必要になるかと思います。

参考文献及び引用先

注意

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