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What's バルブ?

(このページは当会発行「バルブダイジェスト2007」から一部抜粋し再構成したものです)

バルブとは?

バルブとは、流体(気体と液体の総称)を通したり止めたり絞ったりするために、流体の通路を開閉できる「しくみ」をもつ機器の総称です。

用途、形式、種類などを表す修飾語がつく場合には、「弁」という用語を使うことがあります。たとえば、汎用弁、玉形弁、二方弁などといいます。おもに流体の放出・消費を制御するバルブ類は「栓」(Plug)ともよばれます。給水栓、ガス栓、消火栓などです。

私たちの生活とバルブ

バルブは私たちの衣食住と密接な関係をもっています。現代の衣類は天然繊維と化学繊維で構成されていますが、これは、化学産業・石油産業・電力産業などの目覚ましい進歩による成果によるもので、バルブはこれら産業の重要な一翼を担っています。

食生活もまた、生産・加工・保存・輸送技術の発展により、バラエティに富んだものとなっています。この背景には、化学・機械・電機・造船・運輸・通信など諸産業の発達があり、ここでもバルブが重要な下支えをしています。

居住環境を形作る建築設備の分野では、バルブは、給水・給湯・ガス・排気・空気調和などを支えています。バルブの幅広い用途については「暮らしのなかのバルブ」でくわしく紹介します。

バルブの歴史

バルブの起源をたどると、紀元前1000年ごろの古代エジプトの遺跡から発掘されたコック(回転できる円すい、または円柱状の部品を本体内に収めて、流体遮断などを行う機器)と推定される木製のものまでさかのぼることができます。

青銅製コック

古代ローマ時代には、すでに貴族の家に水道のパイプが敷設され、その出口には青銅製のコックがついていました。金属製のバルブは2000年以上も前から実用化されていたのです。左の写真はカリグラ帝時代(紀元40年頃)の青銅製コックです。

わが国初の金属製バルブ

わが国でも、酒樽などにみられる栓はかなり古くから使われていましたが、金属製のバルブが登場したのは1863(文久3)年、紡績用のボイラが輸入されたとき一緒に入ってきたのが最初といわれています。製造されはじめたのは明治に入ってからで、横浜市が1885(明治18)年に水道事業を開始、続いて東京ガスの事業化などにより、バルブ製造工場がつくられるようになりました。

大正の初期までは、水道・ガス・紡績用の青銅弁が需要の中心でしたが、第一次大戦後、わが国の産業が急速に発展するとともに、バルブも鋳鉄・鋳鋼製などと品種を広げ、その役割も高まってきました。そして、第二次大戦後は、復興建設資材として直ちにバルブの生産が開始され、諸産業の急激な発展のなかで、設備高度化を支えるためいろいろな種類が生み出され、その用途も拡大しました。

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